3月は国際女性月間。そこでFacebookのさまざまな部署で活躍している女性たちにお話を聞いてみました。今回はAPAC(アジア太平洋地域)でHead of GMS Learningを務めるNobukoさん です。一問一答形式でお送りします。
ご自身のこととFacebookでの現在の職務のことをお聞かせください。
アジア太平洋地域で営業や営業支援を担当しているチーム向けの、営業スキル、新入社員、プロダクト、ツール、データの取り扱いに関する従業員研修などを行う部署の責任者として、シンガポールにいる部下のマネージメントやサポートを行っています。
チームを率いる際、Facebookと過去にいた職場ではどんなところが違いますか。
マネージャーとして、各チームメンバーの強みや、これから能力を伸ばしていきたい分野、今後のキャリアの進め方などを理解し、コーチング(指導やアドバイス)や社員研修などさまざまな機会を通してサポートしていくのですが、それに必要なシステムやツールが充実しています。過去にいた職場でも、もちろん同じ信念を持ってチームをリードしてきましたが、Facebookはマネージャーにとって部下の能力を伸ばしていく体制がとても充実していることが大きな違いです。
インクルージョン(多様性の受け入れ)を推進するために、普段どのようにチームを率いていますか。
私のチームメンバーは、国籍や言語、性別、生まれ、経歴、長所も全て一人ひとり違います。例えば、チームの目標をどのように達成するか、懸案をどのように解決するかなどを話し合う際に、その多様性が生かされています。チームメンバーのさまざまな視点から、考えたこともないアイデアが常に出てくるので、話し合いが行き詰まることもありませんし、上手くいかないことがあっても代案が尽きることがありません。このように多様性そのものがチームの強みとなっているので、いろいろな考え方を採り入れられるよう、その良さを引き出すようにしています。
Facebookで成し遂げたインパクト(結果・業績)の中で、特に誇れるものは何ですか
短期的にも長期的にもインパクトを残せるチームを作り上げたことです。例えば、以前からグローバルなプロジェクトをリードすることに興味のあったチームメンバーがいたのですが、2018年末に彼女の強みを生かすことができるプロジェクトの話が出てきたので、マネージャーとしてそのサポートを行いました。具体的には、他のプロジェクトメンバーのマネージャーと常に話し合い、巻き込みながら、新プロジェクトの各メンバーが抱えていた懸案などを解決できるようコーチングを行い、彼女が発案した全く新しい研修フォーマットの立ち上げを支援しました。結果、その研修コースはアジアだけでなく欧州、北米、南米でも導入され、多くの高い評価がもらえました。
Facebookのダイバーシティー(多様性)を推進するために、最近開始したプログラムや現在進行中のプログラムはありますか。
担当業務とは別の話になるのですが、3年ほど前にFacebook Japanでセクシャルマイノリティー、性的少数者を支援するイニシアチブ(取り組み)の発起人として支援グループの立ち上げを行いました。2年前に産休明けから復帰してからも社内・社外の活動を行っています。現在は、2019年4月後半に開催される東京レインボープライドへの参加準備を社内のアライたちと進めています。
Facebook社内のバイアス(偏った考え方)に対する意識を高め、活動を進める上で、どんな方から応援や励ましをもらっていますか。
私の同僚やマネージャーをはじめ、一緒に直接業務をしたことはないけれども日常的によく話をしている社内の仲間達と、いろいろな場面でオープンに、気になったバイアスについて会話しています。会話を聞いていた周りの人たちも加わってきて、その輪が広がり、「これについて何かしようよ!」なんていう話もいろいろと出てきます。特定の人からではなく、さまざまな人の気付きやコメントが私のインスピレーションになっています。「特定の誰か」からというよりも、各個人が影響し合っていると思います。
インクルージョンの意識が高くてもそれをどのように実践したらいいか分からない人に何かアドバイスはありますか。
自分になじみのない人に出会ったり、異なる考え方に触れたりすると、最初は不安になるのは自然な反応かもしれません。そのため、無視したり、否定的になったりしてしまう人もいると思います。ですが、もっと関心を持って、そして肯定的に、新しい人から自分とは違う考え方について学んでみたり、自分自身の違った視点を他の人たちと共有していけば、よりインクルーシブな(互いに受け入れる)環境ができると思います。違いを怖がらないで、互いに認め合い、まずは違いとは非常に価値のあるものと認識して、多様性から生まれてくる良さをいろいろな場面で生かしていくことが大切だと思います。